Audibleって英語学習に使える?
活用方法やおすすめの洋書なんかも知りたいな!
そんな疑問にお答えします。
いきなり結論ですが、Audibleでの英語学習は初心者〜中級者にはあまりおすすめできません。
僕自身、TOEIC:815点を保持しており、英語学習の初心者ではないつもりです。
▶︎僕のTOEICの成績表
加えて、僕もAudibleで洋書のアルケミスト(The Alchemist)や残酷すぎる成功法則(Barking up the Wrong Tree)といったオーディオブックも持っており、聴いています。
しかし、
英語学習の効率から言うと、Audibleで洋書を聴くことが効果的かというと、非効率と言わざるを得ないと思います。
僕自身取り組んでみましたが、挫折して従来の英語学習方法に戻りました。
※上級者の方には良いと思います。
ただ、英語を体験したり、学習方法を調べると言う意味では使えるのでこれから解説します。
※なお当記事での英語上級者とは、TOEIC換算で850点以上の方を指しています。
Audibleとは?
AudibleとはAmazonが提供しているオーディブックサービスです。プロのナレーターや声優が本を朗読してくれた音声を聴くことができ、耳読書ができます。
Audibleは、国内大手オーディオブックサービスのひとつです。元々アメリカ発のサービスということもあり、洋書の取り扱いも豊富です。またサービス概要を以下に表でまとめておきます。
Audible | |
---|---|
取り扱い作品数 | 40万点以上(洋書含む) |
ラインナップ | 洋書・語学・ビジネス・自己啓発ポッドキャスト・金融社会科学・文学・SF・小説・ラノベ・歴史・児童書・科学・テクノロジー etc…… |
料金プラン | 聴き放題 月額1500円 単品購入1冊:2500〜4000円程度 |
特徴 | 聴き放題会員は単品購入が30%OFF 聴き放題は12万点以上が対象 |
「洋書の朗読をネイティブのナレーターが聴ける!」ということで英語学習者なら一度は利用してみたい!と思うサービスかもしれません。
しかし、実際に英語学習に取り入れるには一癖も二癖もあり、かなり注意が必要です。特に下手に英語学習の初心者〜中級者が手を出すと時間を浪費するだけで、全然英語力もリスニング力も上がらないという結果に陥ります。
Audibleでの英語学習はひとを選びます!
まず結論を先に述べておくと、Audibleに限らず、洋書のオーディオブックで英語学習を行うのは、上級者以外はおすすめできません。
ひとつの目安としては、TOEIC:850点以上になってくるかと思います。
英語で洋書が聴けることは確かにカッコイイし、クールなことだと思います。しかし、本質的な英語力を上げようと思ったら初心者〜中級者は手を出さないことをおすすめします。
理由は単純に、難易度が高すぎるし、英語学習用の教材として作成されているわけでもないので、英語力アップには費用面でも勉強時間の面でも効率が悪いからです。
- 難易度が高すぎる
└初心者〜中級者には合わない - 英語学習用の教材として作成されていない
└英語力をアップさせたいなら非効率 - 聴き放題サービスでの取り扱いは少ない
└1冊2000円程度で単品購入する必要がある - 結局、原文を確認する必要がある
└活字の本か電子書籍が必要なので費用がかかる - 英語力アップしたいならよりコスパよいツール・サービスがある
└英語力アップを狙うなら、低コストで良質なサービスが多数ある
そもそもの問題の本質は、
- 英語力をアップさせたいのか?
- オーディオブックを用いて知識を得たり物語を楽しみたいのか?
この二つの目的をごちゃ混ぜにしていることが原因だと思います。
英語学習の初心者〜中級者は、英語学習と”ついでに”知識を得たり、物語を楽しみたいと思ったら「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってしまいます。
英語学習の際の教材は面白かったらラッキーぐらいに捉えておいた方が良いと思います。
少し厳しい意見に聞こえてしまうかもしれませんが、僕自身「何となく楽しみながら〜」と思っているうちは全く伸びませんでした。ある程度ストイックに取り組むことで飛躍的に英語力が伸びました!
英語学習のためのAudible活用方法
Audibleそのものが初心者〜中級者の全く役に立たないかというと、そんなことはありません。
なぜなら、Audibleには日本語での英語学習のためのノウハウ本や、児童書などが取り扱いがあるからです。
段階別にAudibleのおすすめの活用方法を紹介すると以下のようになります。
段階別 | Audibleのおすすめ |
---|---|
初心者 〜中級者 | 英語学習のためのノウハウ本 英語の児童書 |
上級者 | 自分が読みたい本 ※もしくはアメリカ版のAudible |
なお、Audibleの英語学習におすすめの本を早くチェックしたい方は以下のボタンから確認できます。
Audibleを活用した英語学習法
Audibleで洋書のオーディオブックを活用した英語学習として主な流れは以下になります。
- リーディング
- リスニング
- シャドーイング
①リーディング
いきなり洋書を英語の音声だけで一字一句、判別して理解するのは、上級者であってもかなり難しい行為です。
まず話の内容や表現を頭に入れる意味でも聴こうとしている洋書の英語を読んでおくことを強くおすすめします。
※オーディオブックで完結せず、kindleなどで本も購入しなくてはいけない部分はAudibleを使った英語学習にコストがかかってしまう原因のひとつです。しかしここをケチってはいけません。
②リスニング
いきなり、全て一言一句聴き取ろうとすると挫折します。それにオーディオブックは、1冊が長いので消耗してしまいます。
わからなくてもOK!とある程度、割り切って最初は聴くことが、学習を続けるコツです。ある程度慣れたら今度は、精読ならぬ精聴していきましょう。
《Audibleを活用したリスニング》
- わからなくてもOKと割り切って聴く
- 英語の原文を本で確認しながら聴く
- 集中して一言一句、聴きとる
3.の集中して聴きとるはかなり集中力を要するので、一章だけなど区切ってもよいでしょう。ディクテーションも行って聴き取れていない発音がないか?書き出しを行うとさらに効果的です。
③シャドーイング
シャドーイングは聞こえてきた音声をすぐに追いかけて自分も同じ音声を発していくという外国語の勉強法です。
Audibleを活用して一番楽しいのはこのシャドーイングかもしれません。自分が好きな小説などを抑揚などをしっかり真似しながらシャドーイングすることは、参考書をシャドーイングすることよりも段違いに面白く、興味が持てるかもしれません。
※補足
Audibleで英語の勉強法やノウハウ本を日本語で聴く場合は、当然リスニングなども考えずそのまま聴けばいいのですが、ノウハウコレクターにならないようには気をつける必要があります。
英語の学習には根気と継続が大切です。すぐに結果がでないからとあれこれ手を出すのではなく、これだ!と思った勉強法には浮気せず、腰を据えて取り組むことも大切です。
無料で洋書が聴けるサービス
Audibleの代替品となり得そうな、無料で英語のオーディオブックが聴けるサービスも紹介しておきます。
※もちろん無料なだけに、聴きたいタイトルがない、ナレーターの声が聞き取りづらかったり、イマイチということもあるかもしれません。
児童書が無料で聴ける”Storyline Online”
Storyline Onlineは、英語の児童書や絵本が無料で聴き放題で提供されています。児童書なので一冊が長くなく、声優も抑揚たっぷりに読み上げてくれます。
著作権の切れた洋書が聴ける”Loyal Books”
Loyal Booksは著作権が切れた洋書のオーディオブックを無料公開してくれています。聴きたいと思えるタイトルがあるかは不明ですが、「オズの魔法使い」といったタイトルも公開されています。
ただ、必ずしもプロのナレーターが吹き込んでくれているわけではないので、声質が聞き取りづらかったりするかもしれないので注意が必要です。
無料ではないがAudibleアメリカ版も選択肢のひとつ
英語に自信があり、Audible日本版のラインナップに満足できない人は、Audibleアメリカ版を選ぶのも選択肢のひとつです。月額 $7.95から聴き放題があります。
※ただし日本語のオーディオブックは聴けません。
Audibleで英語学習におすすめの本
まず聴く本の選定から
目的をひとつに絞る
まず聴く本を選ぶ前に、繰り返しになりますが目的を明確にすることが大切です。
- 英語力をアップさせたいのか?
- オーディオブックを用いて知識を得たり物語を楽しみたいのか?
この二つをごちゃ混ぜにして、「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないように気をつけることが大事です。
「英語学習」と「オーディオブックで物語などを楽しむ」ことが両立できるのは英語の上級者からということを認識しておいてください。
もちろん教材として選んだ本が楽しかったらそれに越した事はないですが、そんな期待はあったらラッキーぐらいに留めておくほうがよいでしょう。
音声サンプルは必ず聴く
Audibleでは、購入前に音声のサンプルを聴くことができます。これは必ず事前にチェックしましょう。
※大好きな本の洋書と思って購入してもナレーターの声が聴き取りづらいあるいは合わない、、、となってしまってはとても残念です。
もちろんサンプルは無料で聴くことができます。
自分にあったレベルの教材を選ぶ
教材として選んだ洋書が簡単すぎても難しすぎても英語力向上の効率が悪くなります。自分のレベルに合った洋書を選ぶことが重要です。
「何を言っているか完璧にわかる」 or 「何を話しているのか全くわからない」といった洋書は避け、ある程度何を話しているかはわかる洋書を教材として選ぶことがおすすめです。
資格系の本は音声だけなので使えない
Audibleには、英検、TOEIC、TOEFL、IELTSといった英語資格の参考書も扱われています。
ただし!これらは音声だけで、テキストの資料がないことが多いです。となると参考書も別途買わなくてはいけないためあまり意味がなくなってしまいます。
※そのため、おすすめ本からも削除しています。
おすすめの本-英語学習ノウハウ編
まず英語学習のためのノウハウ本の紹介です。また紹介する本はいずれも月額1500円のAudible 聴き放題会員になることで無料で聴くことができます。(2022年5月時点)
※英語学習に限った内容ではないですがあえて選出しました。独学の方法論と心構えを詳しく解説してくれています。
おすすめの本-児童書・絵本
月額1500円のAudible 聴き放題会員に含まれているおすすめの児童書・絵本を紹介します。(2022年5月時点)
英語学習の初心者の人は、児童書・絵本から自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
▶︎不思議の国のアリス【Alice’s Adventures in Wonderland】
▶︎ピーターラビット【The Beatrix Potter Collection】
おすすめの本-ビジネス書・小説
Audibleの聴き放題では日本でベストセラーになっているビジネス書・小説の洋書の取り扱いがやや少ないのが難点です。それでも2つほど紹介します。
▶︎金持ち父さん貧乏父さん【Rich Dad Poor Dad】
英語に自信があり、ビジネス書・自己啓発書もしくは小説を洋書でたくさん聴きたいという人には前述の通り、Audibleアメリカ版がおすすめです。Audibleアメリカ版では、月額 $7.95から聴き放題があります。
※ただし日本語のオーディオブックは聴けません。
Audibleの聴き放題30日間無料体験の利用方法
最後にAudibleの無料体験の利用方法を解説します。Audibleの無料体験は、
- Audibleにサイトから無料体験登録
- Audibleアプリのインストール
- 聴きたいタイトルを選んで再生
の3ステップで簡単に利用できます。
動画や画像も交えつつもう少し詳しく見ていきます。
まずは、Audibleの登録サイトへジャンプします。
30日間無料体験を試すをタップした後、Amazonのアカウントにログインして再度「無料体験を試す」をタップすれば完了です。
※下に動画で登録の流れを掲載しておきます。(7秒で見れます)
利用している端末にAudibleアプリをインストールします。
Amazonオーディオブック – オーディブル
Audible, Inc.無料posted withアプリーチ
PCで聴きたいという方は、Windowsアプリで聴くか、ブラウザ版(Mac・Windows対応)で再生することができます。
アプリのダウンロードも完了したらあとはアプリで聴き放題で提供されている好きなタイトルを選んで再生するだけです。
この一連の操作も動画で紹介していますのでイメージをつけたい方はご覧ください。
なお、気に入らなかったり、合わなかったという場合も簡単に解約できます。それらの方法については以下の記事をよかったら参考にしてください。
▶︎【動画で解説】アマゾンAudible聴き放題12万冊 無料体験《登録~解約方法まで》
まとめ:やはり英語学習にはクセがあるので上級者向け
ここまで、Audibleで洋書を使った英語の勉強法や本の選び方なども解説してきましたが、やはりAudibleでの英語学習はクセがあり、上級者向けであるというのが僕の結論です。
ただ、英語学習のノウハウ本や児童書などを活用すれば初心者や中級者の人でも使えるものはあるとは思います。
しかしAudibleの洋書は、元々が英語学習用教材として編集・作成されているわけではありません。学習効率を考えれば、英語学習に特化した教材を活用した方が良いとは思います。
何度も繰り返しになりますが、
- 英語力をアップさせたいのか?
- オーディオブックを用いて知識を得たり物語を楽しみたいのか?
英語学習の初心者〜中級者はこれら二つの目的を混ぜない方が英語力は伸ばせます。
逆に、上級者の方であれば英語学習とオーディオブックで洋書を楽しむことの両立もできると思うので好きな洋書を選ばれるのがいいと思います。
※本当にガッツリ洋書ばかりを聴きたいのであればAudibleアメリカ版(聴き放題:月額$7.95から)がおすすめです。
少々アツく、また厳しめな意見も語ってしまいました。
ただひとりの英語学習者としては率直なところを書かせていただきました。
参考になれば幸いです。