組織の興亡からみる書評:教養としての「ローマ史」の読み方

こんにちは、樹田水希(@jutamizuki)です☆

脳がお腹空いた感じで、何だか本が読みたいな〜、何読もう?

せっかくならためになるであろう歴史系読もうかな・・・ローマ史だ!!

と最近日本系の歴史の本は読んでいたので今度はローマ史を読むことにしました!

ただローマ史は、西ローマなら約1200年、東ローマ(ビザンツ帝国)も含めると2200年とやたら長いので、ハマれるかな??ということで一冊プレマーケティングということで読んでみました😁

答えは「バッチシハマる”」とはいえ長いのでまずは全体像を把握しようということで、「教養としての「ローマ史」の読み方」を読むことにしました。

ここで、組織の興亡について感じる物があったので書いていきます。

ローマはなぜ滅亡したのか??

「教養としての「ローマ史」の読み方」では今まで学者が210通りの原因を指摘しており、それぞれに根拠と説得力があるそうです。僕は学者ではないので、これは大まかに歴史を読んだいち個人的としての考察です。

ローマが滅亡した理由は、

「ローマ人自身がそれを望んだから」

だと思います。愛の反対は無関心といいますが、ローマの末期にはそれこそみんな

樹田水希

どおでもええわい!

という気運は蔓延していたのではないかと思います。

どういうことかというと、ローマの末期には、軍隊を握った人間が皇帝になる、それも辺境のローマとはもともとは縁もゆかりもない人間だったりする、元老院はただそれを承認するだけになる、その皇帝も暗殺でコロコロ変わる。ローマ帝国の大部分の住民たちは、自分たちと何の関係があるのかわからない戦争のために重税をかされる。

何をもってローマとするのか、そもそも俺(住民)ってローマのなんなん??みたいな気運が徐々にローマ帝国の精神的なDNAを破壊して行ったのではないかと思います。

そして、その逆がまたローマが繁栄した理由ではないかと思います。

ローマはなぜ繁栄したのか??

個人的にローマが滅亡した理由の真逆の理由が繁栄した理由だと思います。

力が衰えていくまえのローマ人たちは、

ローマに誇りを持ち、自分がその一部であることに誇りを持っていたからだと思います。

英語の名誉:honorの語源は、ローマの公用語のラテン語になるそうですが、ローマでの語源となった同じ言葉が、公職という意味でも使われていたそうです。

つまり、ローマというコミュニティーに貢献することは大変名誉なことであると認識されていたということをあらわしています。

 

それともう一つ、ローマ人は自分自身たちに対して深い自信と信頼を持っていたのだろうなと思います。

なぜならば、

知力ではギリシャ人に劣り、体格ではガリア人に劣り、技術力ではエストニア人に劣り、経済力ではカルタゴ人に劣る

とローマ自身が認めているからです。そしてこれら全てに自分がNO.1である必要もなく、どんどん取り込んでいくことで繁栄しています。

またローマは初戦で負けてかもその敗戦から学び、原因を分析し、ならばどうすれば勝てるのか確実に改善し、繁栄しています。

自分の能力が他者より劣っていることを認められること、負けを直視できること。

これらは実は、自分自身に対し深い自信と信頼がなくてはできないことだと思います。

「教養としての「ローマ史」の読み方」から学ぶ組織の興亡

「教養としての「ローマ史」の読み方」から自分なりに学んだことをまとめます。

組織の繁栄にはその組織に対する誇りが大事

人間がとても不安を感じる要素ひとつは、

「自分のルーツがわからないこと」だそうです。

逆にそれがある人間は強い!(もちろん狂信的になってしまってはマイナスに作用しますが)

夜と霧のビクトール・フランクルが言ったように、

「自分が何故生きるのかを知った人間は、生きることから降りられない。

そのためのあらゆるどうやってに耐えうる。」

という状態になる。

つまり組織を運営していく上では、

それぞれの構成員たちが自分たちの組織がなんのために存在し、かつその組織にどういう役割を果たすために自分たちがいることを知っていること、加えてその役割を果たすことを構成員自信が名誉なことと捉えていること

これを実現することが大事なはずです。
これこそ組織の精神的DNAとなるはずです。

今の時代でしたら組織体の主役は企業になってくると思うのですが、巷でいう「トヨタウェイ」や「◯◯WAY」もいわゆるこういったものを実現するためのものだと思います。

そして、自分たち(組織)は何の為に存在するのか、このストーリーを、絵に描いた餅ではなく組織の中心の人物たちが行動・実行とそれにともなう結果・成果によってメッセージしていくことが重要なはずです。

話をローマ史に戻すと、
興隆するローマにはそれがあり、衰退するローマはそれを失っていった。

ということだと思います。

まとめ

「教養としての「ローマ史」の読み方」に限らず個人的にローマ史はかなり面白いです!

ついでにいうと、「ローマ人の物語」 全43巻を大人買いしてしました(笑)

Googleの役員の言葉だったかと思いますが、

Googleは企業ではなくて、ムーブメントだ!

という言葉がありましたが、ローマというムーブメントの最初から終わりまでをこれで学び吸収してやろうと思ってます(o^-‘)b♪

最後までお読みいただきありがとうございました😊

 

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