浦島太郎が亀を助けた砂浜があるといわれる広島県の仙酔島。今回はそんな島にある宿の紹介です。
世界のどこにもないであろう宿に泊まりたい。
あるいは、ビジネスマン必見の、一貫したコンセプトとそこから生み出される打ち手の数々がもたらす感動を味わってみたいなら、、、
広島県の瀬戸内海に浮ぶ無人島の宿「人生感が変わる宿 ここから」での宿泊をおすすめします。
※全て実体験に基づいてレポートします!
「人生感が変わる宿 ここから」とは
「人生観が変わる宿 ここから」広島県の瀬戸内海に浮かぶ無人島にある宿です。
車で行くことはできず、船で10分程度でアクセスすることができます。
海に囲まれた自然がいっぱいなところです。とはいえ、田舎の島としてはごくごく平凡的なロケーションと言えます。
料金も1人1泊15,000円程度と安いわけでもありません。
「人生感が変わる宿 ここから」のポイント
「人生感が変わる宿 ここから」の凄いところは、特別に恵まれた資産があるわけでもないところから、強烈なコンセプトを打ち出し、常にそのコンセプトに沿った打ち手を繰り出し、差別化に成功しているところです。
まず、「人生感が変わる宿 ここから」ではコンセプトを、
ここから始まる新しい自分
と設定してらっしゃいます。
それを実現するために
- 交通の便の悪さを逆手にとった人里離れたロケーション
- 玄関・部屋・廊下・トイレに至る全ての内装
- お風呂の構成と設計コンセプト
- 宿での食事
- 夕食で提供される余興
徹頭徹尾、コンセプトに基づいた一貫した打ち手を仕掛けてきます。
そしてそれぞれの打ち手のクオリティはずば抜けて突出しているというわけではありません。
ものによっては素人芸やこじつけです。けれども、
ということを示す何よりよい好例だと思います。
それぞれ具体例に見ていきます!
交通の便の悪さを逆手にとった人里離れたロケーション
宿のコンセプト「ここから始まる新しい自分」を見つけるために船でないとアクセスできないという人里離れたロケーションはむしろプラスに働きます。
宿ではむしろスマホや携帯を使わないことを推奨されているぐらいです💦💦
世間の喧騒やしがらみから一旦離れて自分を見直せということですね、「新しい自分」を発見するために。
玄関・部屋・廊下・トイレに至る全ての内装の一貫性
「人生感が変わる宿 ここから」の中は、格言で満ち溢れています。
※系統としては、相田みつを系(^^ゞ
宿についての玄関もいきなり格言が迎えてくれます!
そして、宿にはテレビが一切ない、、、
世間の情報に振り回されることに少し距離を置いて自分を見つめなおせということですね。
さらに、廊下・トイレに至るまで人生に関する格言がズラリ!
※やっぱり相田みつを系(笑)
圧迫感は特にないですが、内観せよとあちらこちらから促されますf^_^;
※内観-自分自身の精神状態を観察すること
お風呂の構成と設計コンセプト
蒸し風呂から、プカプカ浮かぶ母胎風呂に薬草風呂そして、海まで含めて4~5種類の風呂等が用意されていますが、このコンセプトもデトックスと生まれ変わりで一貫してます。
まずはヨモギなどを焚いた蒸し風呂でひたすら汗をかいてデトックス、ドクダミ茶などが飲み放題でおいてあり、とにかく中にたまった毒を出す!
その後は母親の母胎風呂でプカプカと浮いて生まれ変わり(?)を体感しながら各種の風呂で精神をリフレッシュしていきます。
個人的には、この母胎風呂で海を見ながらプカプカ浮かぶのが最高で1時間くらい浮かんでいました(生まれ変わった?? 笑)
宿での食事
宿での食事も基本は瀬戸内海の海鮮をベースにしつつ、デトックスを意識した献立でした!
風呂での血行促進や、汗を出しながら飲んだドクダミ茶などの影響もあってでしょうが、次の日、人間の体にはこんなにもう〇こが溜まっていたんだとビックリするほど出る出る出る出る!
う〇こが出る→悪いものが出ると連想されてか、本当に体が軽くなった気がしました。
夕食で提供される余興
夕食をいただいているとき、太鼓の余興が供されます。
といってもプロとかそういうわけではなく、宿の受付の方が叩いてくださいます。。。なので言ってしまえば素人芸ですが、この時の太鼓のテーマも生まれ変わり!
いやはやここまでくると参りました!という気になってきますm(_ _)m
まとめ
「人生感が変わる宿 ここから」の要素のひとつひとつは凄く突出しているかというとそういうわけでは全くありません。
〇グランドキャニオン級の大自然があるわけでもなし
〇宿が特段ゴージャスなわけでもなく
〇お風呂単体で見れば、個人的には大阪のスパワールドの方が好き
〇食事も美味しいが、めちゃくちゃ感動するほどおいしいかというとそれはまた別
けれども、その条件の中から、コンセプトを「ここから始まる新しい自分」に絞り込み!
そのために自分たちは何を提供して、何を提供しないのかをはっきりさせて宿全体をコンセプトに一貫するように運営していく。
書くと簡単ですけど、実行には本当に勇気の要ることだと思います。
コンセプトを明確にした分、好きな人と嫌いな人が明確に分かれる宿だと思いますが、僕の中では会員制のホテルのスーパースイートに泊まったときよりも良い意味でインパクトのある宿泊施設になりました。
同時に仕事にも応用できることを感じました。
そして実行に当たって起死回生の一発が必要なわけではない。平凡でもコンセプトに対してブレずに一貫して愚直に積み上げれば非凡となる!
それを「人生感が変わる宿 ここから」は体現してくれていると思います。
少し背筋の伸びる気がした宿でした。