朝礼スピーチの担当だけど、人前で話すの苦手。
人前に立つと頭が真っ白になる!
せめて朝礼に限らずスピーチで普通に話せるようになりたい!
今回は、そんな課題に100人以上の聴き手の前で100回以上はスピーチ・講演してきた&様々な人のスピーチを聴いてきた樹田水希がお答えします。
スピーチが滑らかに話せないことは問題か?【伝わることが大事】
まずそもそも朝礼スピーチで滑らかに話せないことが問題なのか?という点についてです。
個人的には、朝礼スピーチで滑らかに話せなくても全く問題ないと思っています。
なぜなら、【伝えることよりも伝わることが大事!】だからです。
ちゃんと伝えたいことが伝わったのであれば、その話し方が滑らかであったかどうかは全く問題ではない。
と思います。
むしろ中身はないけど滑らかに話されるより、拙くても伝えたい想いが確かにあるスピーチの方がよっぽど人に好感を与えるものです。
テンパるのは、自己中に陥っているから
少しキツいことを言うと、テンパったり、頭が真っ白になってしまうときは、スピーチを聴いている人のことよりも自分のことで頭が一杯の時です。
テンパっているときの心の声はというと、
- 今自分何話してた??
- 次何の話するんだっけ?
- ヤッバ!詰まっちゃった、恥ずかしい。
と、やっぱり自分のことばっかりですね💦💦
一方で相手に自分の伝えたいことを伝えよう!相手にとって有意義な時間にしようと一生懸命考えて話していると、
自分のことばっかり考えている、あるいは自分を守っている余裕がなくなります。
と思った方がいいと思います。
※少なくともその方が上達も早くなるし、テンパることも少なくなります。
とはいえ!とはいえ!!
こうは言っても場数がモノを言うので、頭で理解したところで、慣れていなければテンパってしますのが人間です。
実際に僕もスピーチやプレゼンをする中で、慣れない内は今書いたことを頭ではわかってはいてもテンパったりしていました。
またまた聴いている人と向き合うことより、自分自身のメンツやプライドを守ことに走ってしまっていたなと反省することもしょっちゅうでした。
「伝える」より「伝わる」スピーチのために!
朝礼に限らずですが、「伝える」よりも「伝わる」スピーチをするために大事なポイントをまとめて紹介しておきます。
1.自分が伝えたいことを明確にする【熱意が持てるまで】
まず、重要なことを自分が伝えたいことを明確にすることです。
どのくらい明確にしたらよいかというとズバリ、【熱意が持てるまで!】です。
まず、話し手自身が飽きてしまっていること、つまらないと思っていることを話されることほど、聴き手として退屈なことはありません。
自分自身がつまらないと思っている話で、聴き手に満足してもらおうというのは虫がよすぎます。
話し手自身がこれ面白いんじゃないかな、聴き手に満足してもらえるんじゃないかな程度にはしっかりと考えた原稿を話すことが重要です。
2.聴き手が聞きたいこと、知りたいことを考える
要するに相手の身になって考えるということです。
実は当たり前のことだけども、話の内容を考えるばっかりにこれが抜けている人が結構多いのが現状です。
自分が熱意をもって話す分にはいいのですが、それが行きすぎて聴いている人を置き去りにするスピーチはちょっといただけません。
図に示すように、『自分の話したいこと』と『相手の聴きたいこと』の重なる部分を意識して話すことが大事です。
3.一番自分が伝えたいことを改めて明確にする
朝礼などのショートスピーチでは、伝えたいポイントは1つ、どんなに多くても2つが限度です。
それ以上多くの要素を盛り込んでも聴いている人は吸収することができません。なので、それ以外は捨てる勇気が大事になります。
また途中テンパった時にポイントが多いと、結局自分でも何を伝えたいのか忘れてしまい、聴き手にとってもよくわからないスピーチで終わってしまうという結果になってしまいます。
逆にポイントが1つに絞れていれば、テンパって頭が真っ白になろうと、これだけは伝えようと立て直すことができます。
なので、あくまでもポイントを1つ、多くても2つに絞り込むことが大事です。
それでもなお!滑らかにスピーチしたい人のために【ポイント・実践法】
それでもなお!滑らかにスピーチしたいという方のためにポイントと実践方法を紹介します。
※注意
結構スパルタです💦
1.スピーチの場数を踏む
機会が限られているかもしれませんが、一番効果的なのが、スピーチの場数踏むことです。
実践に勝る訓練はなしということです。
現実的にこの方法がとれるかはわかりませんが、この方法が実践できれば一番効果的です。
2.シミュレーションの徹底
いわゆるイメージトレーニングの一環だと思ってください。実際に朝礼などのシュートスピーチをする現場をイメージして何度も明確にうまくいくシミュレーションをしましょう。
このとき、ワンパターンだけでなく、なるべく複数の場面を想定しておくといいと思います。
<例>
●お偉いさんもたまたま来た状況
●時間がないので短めにと言われた状況
、、、etc
実際の現場では、シミュレーション通りということはまずありません。
しかし、しっかりシミュレーションすれば、自分は準備してきた、だから大丈夫!という安心感をもって本番を迎えることができます。
3.動画をとって見返して練習する
少し恥ずかしいかもしれないけれどもとっても効果が高いのが自分自身のスピーチを動画で撮影し、見直して、フィードバックして練習するという方法です。
恥ずかしくても自分以外に見せる必要はないし、本番で恥をかくよりましなハズです。
自分が聴き手として聴いた時どうであるか?
それを念頭に置いて反復練習しましょう。
4.スピーチが上手い人の研究をする
少し上級編に入りますが、スピーチが上手い人の研究をするのも効果的です。
なぜこの人の話は面白いのか引き付けられるのか、研究してみてもいいでしょう。
この時ポイントは、自分でも真似できそうな人を対象にすることです。
話すのが上手いけれども逆立ちしたってその人の真似はできそうにもない。
という人を研究しても効果は薄いです。
自分でも真似できそうな人のスピーチを研究しましょう。
【番外編】自分の思考と共にいるのではなく、聴き手と共にいること
この項目は、番外編で上級者向けです。
『自分の思考や考えと共にいるのではなく、聴き手と共にいること』
これは、かなりスピーチの場数を踏んでいないとここまで到達できません。
しかし、うまいを通り越して心動かせるスピーチをできる人はこれができていると思います。
自分の中に閉じこもるのではなく、あくまでも自分の外にいる聴いている人たちに伝わるように伝えることに一生懸命である。
これができるようになるとかなり聴き手を揺さぶる話ができるようになると思います。
まとめ
今回は、朝礼などのスピーチ苦手〜!!という課題について書きましたが、話すプロでもない以上、本当はうまく話す必要なんてないと思います。
ただ、伝えたいことが伝われば!!
その伝えたいことがなくて、朝礼スピーチで困っているという方は、朝礼ネタに困ったら!?【朝礼スピーチのネタの見つけ方・話し方】を見ていただければと思います(〃^ー^〃)
現代は、論理的な人間が必要とされているわけではなく、人間としての論理を理解している人間が必要とされている。
小難しく理屈をこねるより、シンプルに誠実に伝えたい想いを伝えた方がよほど人は好感を持つものです😊
ふぁいと、ふぁいと〜ヾ(^▽^)ノ
■関連記事
朝礼スピーチを読書した本で乗り切る!【本の選び方・要約の仕方】