こんにちは☆
日本のホワイトカラーの生産性が低いことが叫ばれて久しくなります。
また、2019年の日本では今後、少子高齢化がまずます進み労働力が減少していくため、このホワイトカラーの生産性向上は必須の課題とも言われています。
しかし、日本人は勤勉とされ、IQも世界平均より高いはずなのでなんでなの??
という方もいらっしゃると思います。
僕自身そう疑問を持っていましたが、自分自身がとある大手と言われる企業で働いていてその原因をヒシヒシと体験しました。
その体験から感じた原因と対策を示します。
ホワイトカラーの生産性の落ちる原因、、、と叫び
世界最高峰と言われるブルーカラーの生産性に対し、日本のホワイトカラーの生産性が落ちる原因は、ズバリ承認プロセスに時間がかかりすぎることがひとつの原因です。
現在、会社の仕事でと大小複数のプロジェクトに関わったり、あるいは責任者だったりしますが、
樹田水希
いや、これマジで!!ウソだろう、言い過ぎだろうという人もいると思いますが、マジなんです。
例えば、プロジェクトでのWEBサイトを立ち上げることひとつに関しても
営業部の承認、法務部による契約書のチェック、WEBサイトは別途広報のチェックが必要・・・しかもそれぞれの承認プロセスで必要なフォーマット・資料がバラバラなので、三者三様にそれぞれが求める資料をそろえなくてはならない。
これだけで、何日かの営業日が取られてしまう
そこでのみんなの口癖は、「どんな大手だって似たようなもんだよ」
どの大手もこんなんだったらそりゃホワイトカラーの生産性落ちるよ!!
しかも承認作業により人手不足で、より多くのメンバーを仕事に割り当てなくてはいけないという真剣な会議がもたれるという、もはや笑っちゃうけど笑えない状況になっていたりするのです(>_<)!!
もう心の中で、というか声を大にしていっていますが、
社内承認なければ、人手不足もそんな会議をする必要もなくなるよ!!
そもそも、、、
自分たちの給料の源泉はといえばクライアントが支払ってくれるお金です!
社内承認作業してるけど、社内の人がお金くれるわけじゃないでしょう!
ツッコミ満載です。
対策
そんなコントのような状況を変えるには、無駄な承認作業をなくし、「クライアントに対する、貢献に焦点を合わせる」という考え方からスタートする必要があると思います。
絶対に必要な確認作業とそれ以外の「まあ必要かな」ぐらいの承認は全て削ぎ落とすという断固たる決断がなければいけないでしょう。
絶対に必要な承認
不正や抜け道を防ぐための、第三者によるダブルチェック
人間は弱いもので、不利な状況では抜け道を活用してしまいがちです。それがやがて不正・犯罪といわれる状況まで、だんだんエスカレートしていくでしょう。未然に防ぐためにダブルチェックは絶対に必要だと思います。
これは自分自身、上場会社で経理をやっていた体験からも組織がある一定以上になった場合絶対に必要だと思います。
理念を守るためのチェック
お金のためであれば何でもやるという姿勢だと少なくともその組織に属する人はやる気を失うと思います・・・が、理念のチェックは、少し間違うと会社内に聖域を産み、セクショナリズムを助長する原因になったりもするので、理念のチェックは経営者の腕の見せ所だと思います。
削ぎ落とすべき社内承認
影響力を保持し続けたいがための承認
情報と決定権をもつということはすなわち影響力をもつということです。組織が大きくなり、セクションがわかれてくると、自分のセクションを守ろうという意識は人間なのだから当然働きます。
情報と決定権をもつということは、セクションの存在理由を社内の他のセクションに示すことになります。
→ただ、クライアントにとっては何の意味もありません。
まとめ
今回はホワイトカラーの生産性を社内承認の作業の観点から見ましたが、何より大事なのは、内側(会社内)の影響力や縄張りにこだわるのではなく、外側(会社外)に対してどういう貢献ができるのかという視点から仕事を構築することが大事です。
なぜなら、組織が存続するための原資(要はお金)は、会社の外のクライアントからもたらされるからです。
今回の例で言えば、あるプロジェクトのWEBサイト立ち上げを取り上げましたが、クライアントの代理で開設するものでしたので、そもそも会社の広報部の承認が必要というプロセスがおかしいということになります。
情報共有はあったほうがありませんが、承認はクライアントがすることで、社内の広報部がすることではないので。
会社(組織)が大きくなると、セクショナリズムは生まれてくることは避けられないですし、自分のセクションの存在意義を持ち続けるため、情報や承認の権限を求めてくることも避けられないでしょう。
(成果のためでなく自分のセクションの存在意義を守り存続させるという目的を帯びていく)
油断していると、庭の雑草のようにどんどん生い茂っていくと思います。
これを防ぐには絶対必要な承認プロセスのみを残し、あったほうがいいかなぐらいのものは全て削ぎ落とすぐらいの決断が必要になるとおもいます。
もしくは、根本からティール組織のようなヒエラルキーか組織割りがほとんど存在しない組織形態で会社運営を行うか?
ティール組織とは↓↓
ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
どうあれ自分が感じることは、やったほうがいいかなである承認が多すぎる!これではどれだけ優秀な人でもなかなか成果を出しづらいだろうとおもいます。
日本の生産性を上げるには、社内ではなく、常にクライアントや外の世界への貢献の立場にたち、意味のないもの、やってもやらなくても大差ないものはそぎ落としていく決断力が必要になると思います。