こんにちは、樹田水希(@jutamizuki)です☆
よく、ビジネスマンなら一度は読んでおくべきと言われる「ローマ人の物語」。ただ、分厚い単行本で、全15冊。文庫本では全43冊とあまりの長さに尻込みしてしまうことも多いのではないでしょうか。
※ローマ人の物語とはローマ帝国にまで発展する、ローマの誕生から滅亡までの約1200年の歴史を追った歴史小説
いくら周りからためになると言われても、集めるとなるとそれなりの金額になりますし、読んでもハマれるか?と心配になりますよね。
しかも、ファーストクラスに乗る人は案外ビジネス書より、歴史の本を好む傾向があることを紹介されるなど、自分磨きに興味ある方なら制覇しておきたい本でしょう。
今回は本の下見ができるように、樹田水希個人が響いた名言集をまとめてみました。
ローマ人の物語-ローマは一日にして成らず 名言集
ローマの強大化のエッセンス
- 「敗者でさえも自分たちに同化させるやり方くらい、ローマの強大化に貢献したことはない」
- 「ローマを強大にした要因は、宗教についての彼らの考え方にあった」
- ローマ軍の伝統は、戦闘の敗北が戦争の敗北につながらないところにその特色があった。
- ローマ人の特質の一つは、敗北を喫してもその外を最小限にとどめる才能と、勝てば勝ったで、その勝利を最大限に活用する才能である。
- 歴史の主人公である人間に問われるのは、悪しき偶然はなるべく早期に処理することで脱却し、良き偶然は必然にもっていく能力ではないだろうか。
- ローマは、敗者を隷属化するよりも、敗者を「共同経営者」にするという、当時では他国に例をみない政略を選択したのである。
- 知力ではギリシア人に劣り、体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人に劣り、技術力ではエトルリア人劣り、経済力ではカルタゴ人に劣っていたローマ人が、これらの民族に優れていた点は、なによりもまず、彼らのもっていた開放的な性向にあったのではないだろうか。
宗教について
- 古(いにしえ)のローマでは、守り神といっても何もしない者まで守ってやるほどの面倒見のいい神は意味しなかった。努力を惜しまない人間を側面から援助するのが守護神のあるべき姿と思われていた。
- 多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない。一方、一神教では、それこそが神の専売特許なのである。多神教の神々は、ギリシア神話に見られるように、人間並みの欠点をもつ。
- ローマ人にとっての宗教は、指導原理ではなく支えにすぎなかったから、宗教を信ずることで人間性までが金縛りになることもなかったのである。強力な指導原理をもつことには利点もあるが、自分たちと宗教を共有しない他者は認めないとする、マイナス面も見逃せない。
行動の原理原則や政治について
- 人間の行動原理の正し手を、
宗教に求めたユダヤ人
哲学に求めたギリシア人
法律に求めたローマ人
- 組織がまだ幼い時期の活力の無駄遣いは、致命傷になりかねないのだ。そのような時期には、一人が決め一人が実行の先頭にたつほうが効率的なのである。
- どのような政体を選ぶかは、どのような生き方を選ぶかにつながるのである。
- 共同体も初期のうちは、中央集権的であるほうが効率が良い。
- 経済の発展には、政治の安定が何より大切である。
- 独裁政は、当事者の才能や性格に左右されないではいられない。
- 改革とはこれほどまでに怖ろしいものなのである。失敗すればその民族の命取りになるのは当然だが、成功しても、その民族の性格を決し、それによってその民族の将来まで方向づけてしまうからである。
→スパルタ(古代ギリシアの都市国家)の国としての性格を確定させた革命より- 見え、理解したことを実行に移すには権力が必要だ。
その他
- 偉大な人物を慕ってくる者には、なぜか、師の教えの一面のみを強く感じ取り、それを強調する生き方に走ってしまう者が少なくない。すべての事柄には、裏と表の両面があるのを忘れて。そして、真の生き方とは、裏と表のバランスをとりながら生きることであるのを忘れて。
まとめ
いかがでしょうか。
細かいお話や、全体のストーリはよくわからなくても、なんとなくの雰囲気は感じられるのではないでしょうか。
また現代日本人をやっていると、宗教のことは意識しないことが多いですが、宗教が生き方やそれこそ国の統治体制にも大きな影響を与えていたことが新発見でした。
物語としても面白く、かつ当時を生きた人間たちがその時代その時代に合わせて開発してきた知恵(社会システム)がたくさん紹介されています😊
⬇️文庫で読みたい方⬇️