書評:「新史太閤記」を読んで☆

こんにちは、樹田水希(@jutamizuki)です☆

人間の心理を考える上で勉強になるからと、同僚にすすめられて読み始めた司馬遼太郎の「新史太閤記」

元々、信長の野望シリーズが大好きなことも手伝って、一気読みしてしまった!!
※「新史太閤記」は太閤と付いているだけあって秀吉の一生を描いた小説

 

もちろん人間の心理を勉強する上で役に立ったけど、それ以上に読み物としてめ〜っちゃ面白かった。

司馬遼太郎の作品は、「竜馬がゆく」も「坂の上の雲」も「燃えよ剣」も読んだけどどれも面白い!この人天才やなと!

あと大学の図書館に司馬遼太郎全集がズラっと並んでいるのを見て、人間これだけも人に読ませる文をかけるのか(取材や検証などにも膨大時間がかかるだろうに・・・)とビックリしたのを覚えている

自分の輝く場所・強みが活きる場所を見つける

「新史太閤記」を読んで一番思ったのがコレ!

最初、今川家家臣の主人に仕えることになるが、ここでは鳴かず飛ばず。

それが、一気進展、織田信長に仕えるなりどんどん頭角を現してやがては天下人となる。

今川家家臣に仕えているときも、織田信長に仕えているときも、秀吉という人は目の前の仕事に一生懸命に取り組み、特別優秀だったに違いないし、小説でもそのように描かれている。

事実そうだったろうとは思う。ただ自分がどういった環境にいるかでその努力の効果がまるで違ってくる!

やっぱりどこで汗をかくか?-汗のかき所にこだわることも大事

 

プロサッカーで例えるなら、多分どのチームへ行っても変わらずパフォーマンスを出せる選手なんて本当に一握りの一握り一握り、メッシやロナウドとそれ以外10人ぐらいのもんじゃないのかな。

それ以外のほとんどの選手は、そのとき加入してるチームの監督、戦術、チームメイトとの相性・・・つまり今チームに求められているものと自分の強みや個性が一致しているかで活躍できるかが決まるんじゃないだろうか。

そんなことを思わずにはいられなかった!

誠実であることの大切さ

「新史太閤記」は裸一貫で、天下人になった人の話なので、当然、多数の権謀術数の限りや、秀吉の人たらしの話は、たくさん出てきてとても面白い!!

でもそういった策略や人心掌握を実現するための根底にあるのは「誠実さ」であるというのは確かに!ととても腑に落ちた!

おれはこの世で立つ何物も持ち合わせておらぬ。金も門地も。
-せめて律儀でなければ人は相手にすまい

 

才覚や機略があるということだけのことならたいしたことはない。世の詐術師もそうである。
-おそろしさは加えて誠実なことだ。秀吉は他人への誠実さこそ命がけの策謀であることを知り抜いていた。

※本編より、一部編集

最後は運!

小事をなすのは力量、大事をなすは天運である

これ結構自分的にシビれた一言だった。

小説のストーリーの中で、生きる一言なので、チンプンカンプンでも興味湧いた人はよかったら読んでみてください😊

結局、自分にその運命が流れているのかないのか??-運があるのか?

で決まることも大いにある!

とはいえそれは神様の決めることなので自分では予感はすれど、わかりはしない。

ただし運命に備えて準備の努力しない限り、自分自身にその運命が流れていても実現は、手から溢れていくのではないかなぁ〜と思う。

報われるかはわからないけれど、準備・努力をおこたらないことが大事!

将棋の羽生善治の言葉で

何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって
継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

を思い出した!

まとめ

ズラズラ書きたいように感想を書いたけど、エンターテインメントとしてもとても面白かった。ビジネスパーソンにとっても勉強になる本であることは間違いない!

ただちょっと男性向けの本かなとは思うけれど・・・。

少し長いけれど、常に展開が早いので飽きや中だるみがこない、オススメな本(o^-‘)b♪

 

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