書評:なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

こんにちは、の樹田水希(@jutamizuki)です☆

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を読んだのですが、
・なかなか仕事に活かせそうなこと
・取り入れたら人生変わりそうなこと
が多かったので紹介させていただきますね!

まず、読んで思ったのですが、僕がこの本のタイトルを付けなおすなら、

「優秀なプログラマーが、世界一優秀なプログラマーに勝ってwindows95を開発するまで!」

と付けなおしちゃうと思います。
※とはいえ、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」というタイトルの方が売れるとは思いますが(笑)

努力もして、そこそこ優秀な人がさらにワンランク上、世界一優秀な人たちと競争し、勝つための方法が書かれています!

※もちろん実践はラクではないと思いますが・・・
※勝ち負けにこだわらなくても有益な話

ロケットスタート時間術

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を読んで、中島聡さん自身優秀な方なのは間違いないですが、当時としては世界最高のITエンジニアたちが集まっていた(であろう)マイクロソフトで評価されたのはこのロケットスタート時間術のおかげだと言っています。

ロケットスタート時間術とは、

納期を10日としたら、最初の2日までで8割の仕事を終わらせること!

※粗々(あらあら)のプロトタイプの作成まで済ませてしまうこと

だと言っています。

なので、徹夜をするならむしろ最初の2日ですること!

と書かれています。

そのために、最初の2日はメールもご飯の誘いも断って界王拳20倍を使うようなイメージで猛烈に仕事をするそうです。

※界王拳とは・・・ドラゴンボールの主人公悟空が界王様という人から教えてもらった技、通常以上の力を出すことができるようになるが、その後反動がある。

逆に言うと中島聡さんがぶっちぎることができたのは、この「ロケットスタート時間術」が結果の原因だと明言しています。

ラストスパートこそ諸悪の根源である!

夏休みの宿題を最終日に必死で終わらせたこと、ないですか??
※僕は毎年でした!

あるいは、
テストの前に徹夜をして勉強したことは??

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の著者の中島聡さんは、ラストスパートを断罪しています。

ラストスパートでなんとかしようとすることこそ仕事が終わらない原因、諸悪の根源だと。

最後に帳尻(ちょうじり)を合わせたらうまくいく、、、、
では結局うまくいかず、まわりに迷惑をかけ、ひいては自分の評価を下げる原因になる、と。

逆をいえば、中島聡さんが天才プログラマーたちより評価され、Windows95など、当時としては、世界最先端技術の開発チームでパフォーマンスを発揮できたことは、

『仕事の納期を確実に間に合わせたこと』

これが原因だ!と書いています。

仕事を納期に確実に間に合わせれば勝てる!

ダン・アリエリーという有名なMIT(マサチューセッツ工科大学)の学者のテストで以下のようなものがあります。

レポートの提出に関して、

  1. 何も設定しなかった学生
  2. 自分で期限を宣言させた学生
  3. 期限を教授側で設定し、遅れた場合には減点を科すとされた学生

この場合の期限を守った学生ランキングは③→②→①の順だったようですが、その順番よりも僕が驚いたのはハーバード大学と並ぶ世界最高峰の大学として名高いMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生ですら締切守れない人たくさんいるんだ~!!!

ってことです。

※MIT(マサチューセッツ工科大学)は京都大学や東京大学より大学ランキングははるかに上の存在

ということは、中島聡さんの言う「仕事の納期を確実に守れば世界トップクラスの優秀な人とも渡り合える」

という言葉はとても納得できました。

時間に余裕を持たせるためのロケットスタート時間術

逆説的ですが、ロケットスタート時間術は時間に余裕を持たせるための仕事術です。

10日間が納期の仕事を最初の2日で界王拳20倍を使って8割終わらせ、残り8日で2割の仕事を

余裕をもって仕上げるためです。

界王拳20倍をつかってずっと働き続けることはできません。

そんなことをしていたら病気になります!

ロケットスタート時間術は、時間に余裕を持たせトラブルにも対応でき、心身に余裕を持たせるためのノウハウです。

これが仕事人生というマラソンを走り続けるためのコツと書いています。

終わりに

界王拳20倍を使うと書いてあるけれど、そんな自分は今の仕事が好きでもないし、集中もできない。

そんなときにはどうしたらいいのか??

その答えを中島聡さんは、

「集中力が必要な仕事なんかするな!!」

と断じています。

どういうことかというと、
集中しなきゃと思うまでもない、集中せずにはいられない仕事を仕事としろということです。

これには相当な意思が必要となってくると思います。

実際、中島聡さん自身、自分がやりたい仕事をするために上司がやりづらく、理不尽にも感じたとき、上司の上司に直接直談判して、その上司を放り出す、なんてことまでやってきたそうです。

これは過激な例だとは思いますが、読んでいてエッセンシャル思考にも通じるものを感じました。

単なる時間術の本としてでなく、読み方によっては、人生の生き方として参考になる部分がたくさんある本です。

PS:中島聡さんは本当に面白い仕事をしたい一心で仕事をしてきたらしく、若いときにプログラミング開発のロイヤリティーで1億円稼いだそうですが、そのことをすっかり忘れていたそうです。

家を買う段階で思い出したそうですが、その時奥さんはまさか1億円の貯金があると思っておらず、私が今まで節約して生活していたのは何だったの??

と怒られたそうです。

笑い話ですが、イヤイヤ仕事をしている人も多い中、こんな風にお金も忘れて仕事に没頭して生きていけることはとっても幸せなことですよね♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

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